オール電化の物件を選ぶ際の注意点

オール電化の賃貸物件のメリット

オール電化の賃貸物件は、全く火を使わないIHが備えられており、何よりも失火の心配が無いというメリットがあります。また、共用エントランスに部外者を排除するオートロックが設置され、セキュリティ面が充実するでしょう。モニター付きインターホンもあれば、来訪者と直接顔を合わせなくても誰が来たのか確認できることから、1人暮らしの女性や高齢者も安心です。室内温度の調整もコンピューター制御により行われ、適切な室温が保たれます。電気料金が安い夜間に電気湯沸器でお湯を沸かしておき、昼間に供給することによって電気代を節約している物件もあります。

さらに、ソーラーパネルを設置した物件なら、電気代も安くなって、光熱費を節約できるでしょう。

オール電化物件に関して知っておきたい注意点

オール電化の最大の弱点は、停電の際にほとんどの重要設備が使えなくなることです。まず、オートロックのエントランスは、解錠か施錠かいずれかの状態のまま動かなくなり、誰でも出入り自由になるか、居住者も外側から入れなくなるか、いずれにせよ不都合な状態になるのです。また、IHが作動しなくなり、加熱調理できません。そこで、停電に備えて、カセットコンロなどの代替品を用意しておくことが必要です。カセットコンロは自動点火式なので、ライターなどは不要ですが、カセットボンベの使用期限は7年とされているため、長期保存になる場合は、何年かおきに使用期限をチェックしましょう。

それから、停電になると、警備会社と提携したセキュリティ設備も無効になり、動体検知センサーが作動しなくなってしまうことから、基本に帰って戸締まりをしっかり行うことが大切です。